こんにちは。画家のZINです。
これまで10年以上画家の仕事をしてきて今では画家として生活しながら家族を養う事が出来るまでになった。
しかし、画家になりたて当時は全くお金がなく、何をどうしたら生活出来るようになるのか何もわかっておらず、途方にくれる毎日を過ごす日々が続いていた…
初めて絵の依頼をもらえた時は本当に嬉しかったので今でも鮮明にその時の事を覚えている。
4人家族の家庭から僕の世界観の中に家族を入れて描いて欲しいと依頼され、B1サイズ(1030×728)のキャンパスに合計48時間以上をかけて仕上げる事になったが…
初めての依頼だったので絵に値段をつけるという事をした経験がなく、いくらにすれば良いの全く検討もつかなかった。
ちなみにこれが僕の最初の画家としての絵画依頼作品。
この値段を考えると画家になりたてのこの当時はありえない金額で販売してしまったのだと感じる。
その金額…
たった2万円!!
今思えばこの作品にかけた時間と労力を考えると2万円は少なすぎるとは思う。
依頼者さんに2万円だと伝えると
「は!?…2万円??たった2万円でいいの!?」
っとかなり驚いていた。笑
その反応を見た時に
内心こんな事を思っていた。
値段を決める前は自分の知名度の事、画力がまだ上がりきっていない事、絵を初めて売るからなど、余計な自分の中での価値をつけてしい、2万円でも高いのかなと思ってしまっていたがそれが大きな間違いだという事に後になって気付く事となった。
ただ、この経験がなければ自分の絵が高くても買いたいと言う人がいるんだと実感できずにいたかもしれないのでこれはこれでいい経験だったのかなと思う。
絵の値段は自分でも「ちょっとこれは高いかも…」っと思うくらいの値段をつければちょうど良い。
むしろ自分の自信作で「絶対に売りたくない!」っと思える作品には
っという値段設定をした作品ほど売れてしまう事が多かった。
これまでこの考え方で値段を引き上げてきたのだが、それでも原画はほぼ全て売れてしまったので今は複製画しか販売しないようになっている。
原画を売ってしまうと個展ができなくなるので。
キノシマの制作過程動画を発見した!
この作品を描いた当時の制作動画が残っていた。
当時はタイムラプスなんてものもなかったので今のような面白い動画は撮影していなかったが、これはこれでありなのかもしれない。
絵を描く場合動画撮影はしておく方が絶対に良い。
なぜならこれからの時代は動画での宣伝が主流になり、文字として入ってくる情報よりも動画を通して入ってくる情報の方がより脳内に残りやすいからであり、宣伝効果としても効果が高いためである。
今回は写真整理をしていたら懐かしいキノシマの作品が出てきたのでこの時の話をしたが、今見ると改善点が山ほど出てくる。それほど自分自身画家として成長できたと言う事だろう。
今は沖縄でのんびり活動しているのでもしも沖縄にくる時があればジンジンにラインで連絡して頂ければと思う。