発信活動、ずっと止まっててごめんなさい。
「最近、全然発信してないけど大丈夫ですか?何かありましたか?」
このマガジンで今でもコンタクトをとってちょくちょく連絡をいただける方達からこんなDMを何度かいただきました。
相談質問には全て返信していましたが、学べるアートマガジンの発信やYouTube等の発信が少なくなっていたので「忙しいのかな?」とか、「もう発信をやめちゃったのかな?」っと思って連絡をいただくことが多かったです。
正直、この事について返事をするのも少し苦しかったです。
どう説明していいか、言葉を選び続けていました。
でも、ようやく今、こうして言えます。
その理由は僕にとっては、とても大切な「家族のこと」でした。
今回は、その理由をちゃんと書いておこうと思います。
妻が謎の病気に苦しんだ
それは、下の子が生まれた直後のことでした。
妻が、少しずつ別人のようになってしまったんです。
出産直後は、どこにでもあるような産後の不調だと思っていました。
元々1人目を産んだ時に恥骨離開になってしまって身動きが取れなくなってしまったのですが、2人目もその後遺症が出ていました。
ただ、その後遺症以外にも何かがおかしかった。
少しでも緊張すると、突然、体中をかきむしるほどのかゆみに襲われる。
子どもの泣き声でスイッチが入ると、身体中をかきむしりながら別人のように怒り出す。
外では笑っていられるのに、家に帰ると動けなくなる。
日々体をかきむしり、声にならない声を出して苦しむ。
かゆみは見た目ではわからない。
皮膚には何の異常も見当たらない。
でも、本人にとっては地獄のような苦しみが、波のように押し寄せてくる。
原因不明。治療法もわからない。
僕たちは、あらゆる病院をまわりました。
皮膚科、心療内科、漢方医、整体、分子栄養学、神経系の専門医。
いろんな医師がいろんな見解をくれるし、薬も試したけどはっきりと「これです」と言ってくれる人はいませんでした。
外から見えない症状。
理解されづらい病気。
原因もわからない。治療法もない。
本人も、自分をコントロールできないもどかしさに押しつぶされそうになっていた。
そんな“謎の病気”でした。
だから僕は、時間の使い方を変えた。
最初の頃は「子供見ながら絵描いて発信したらいいわい!」っと思ってました。
ただ、子供を見ながら絵を描いている投稿をすると、僕も思っていなかった批判的な反応が届きました。
そこは詳しくは書きませんが、結構傷つきました。
何もこちらの事情を知らないのに好き勝手いう人に嫌悪感を抱いてしまう自分も嫌いになりそうでした。
この頃から、僕は自分の時間の使い方を大きく変えました。
妻の体調と心の安定を最優先にして、仕事のスケジュールもすべて見直しました。
上の子の保育園送迎、家事、育児。
「もう、僕がやるしかない」という心持ちでした。
でも、絵の仕事を完全に辞めたわけではありません。
深夜、家族が寝静まったあとに絵を描いたり、
昼間、子どもがお昼寝をしてくれた隙間時間に絵を描いたり、
たまに妻の実家に妻と下の子供を預けて息子を連れて銭湯で絵を描く以外の仕事をしたり、タイミングが合った生徒さんと直接会って相談に乗ったり、
依頼を受けたアート作品の納品や相談質問にはほぼ全て返信してました。
自分の中で決めていた「これは必ずやりきる」というラインだけは、何とか守りました。
ただ、動画制作やSNS投稿、マガジン発信まで手を伸ばす余裕はなかった。
思考も、感情も、創造も。
全てが育児と妻のサポートのあいだに削られていく日々でした。
少しずつ、光が戻ってきた。
下の子が2歳を過ぎるちょっと前から、妻の症状がほんの少しずつ、落ち着き始めました。
急に良くなるということはなくて、
「あれ?今日は少し機嫌がいいな」
「最近、かゆみの話をあまり聞かないな」
そんな小さな変化が、積み重なっていくような回復でした。
妻の心配も、以前ほどはしなくてよくなった。
試しに今日の朝10時から牧場に行ったのですが、何のトラブルもなく夕方の4時まで過ごすことができました。(去年同じ場所に行った時は1時間程度で痒みの我慢の限界がきたので撤退しました)
子どもたちも少しずつ言うことを聞いてくれるようになり、僕自身の気持ちにも、ようやく「余白」が生まれてきました。
そして、今年の春。
ようやく決めました。
「本格的に活動を再開しよう」と。
今、ようやくまたスタート地点に立っています。
止まっていたSNSを再構築して新しいテーマでの発信の準備を始めています。
YouTubeショートなどのショート動画を軸にこれまでにない新しい発信をしていきます。
描くことは、僕にとって生きることに近い。
それを、もう一度「人に届ける形」でやっていこうと思います。
これまで発信は止まっていましたが、心の火が消えていたわけじゃありません。
ただ、届けるよりも、支えることを優先する時間だったんだと思います。
もしそれでも「待ってたよ」と言ってくれる人がいたら、こんなに嬉しいことはありません。
PS.
まだ心配はありますが、以前よりも余裕を持って動けるようになってきたので、
4月の16日~21日まで沖縄のビーチで絵を描きながら会いにきてくれる方とお酒でも飲みながらお話しする機会を作ろうと思っています!(夜は居酒屋でもOK) 雨が降ってもビーチで絵を描く予定です!
是非のんびり時間を一緒に過ごしましょう^^
PPS.
ちなみに同じ症状になっている方いませんか?まだ完全には治ってなくて何が原因が突き止めて完璧に治してあげたいと思っています。情報があれば是非教えて下さい。