ビジネスでは確実に使われている「コンセプト」についてお話します。
そもそもなぜコンセプトが必要なのかわかりますか?
答えは簡単。
コンセプトがあれば集客から商品販売までの流れを作る際に一切ブレずに進めることができるからです。
このコンセプトはどこのどんなジャンルの企業も取りいれていいます。
これがないとブレにブレて結果的にお客さんからすると何をして欲しいのか?何を求めて入るのかがわからなくなり、ビジネス全体が崩壊してしまうこともあります。
飲食店を例にあげると
例えば「小さなお子様連れでも気にせずママ友と中華が食べられるお店」をコンセプトにあげたとしましょう。
そうなるとコンセプトは以下のようになるはずです。
- 子供の遊べるスペースが完備されている。
- お子様メニューが豊富にある。
- 小さなお子さん用の机がある。
- ソファー席で床に寝転ぶこともできる。
- 授乳室がある。
- 中華料理も豊富
などなど、他にも色々と考えればアイデアが出てきますが、どれもこれも「小さなお子様連れでも気にせず中華が食べられるお店」というコンセプトに沿って考えられたものですね。
もしもここにソファー席ではなく机と椅子だけが並べられていたら、コンセプトとは大きくかけ離れてしまうわけですね。
(子供をだっこしながら座って中華…これ思っている以上にしんどいですし、気にせず食べるなんて無理ですからね。)
このように「最初から最後まで一貫させる考え方」をコンセプトと言います。
絵を仕事にする世界でも同じ
先ほどどのどんなジャンルの企業でもコンセプトをとりいれているとお話ししました。
これは「絵を仕事にする」っという世界でも同じだと言えます。
例えば僕の絵画教室ZINARTでは
「どんな素人でも100%画力を上げる絵画教室」
っというコンセプトのもと運営しています。
ここを軸に考えると、最終的な目標は「素人でも確実に始める前よりも画力を上げる」っという考えに当然至りますよね。
そこでこの目標を達成させるための施策を考案できます。
- 数ある筆の中からどの筆を買えば良いかピンポイトで説明する。
- 使う絵の具の色を最初から決めて、それ以外では描かないような構成にする。
- 素人でも描けるよう、何度でも描き方の確認ができる構成にする。
- 素人でもお試しで挑戦しやすい価格設定にする
- 質問相談は永久的に受け付ける。
- 超基本的な描き方から教えてあげる。
- 筆に含ませる水分の量も明確に
- 構図が細かすぎる絵は教えない
などなど、こうした「素人でもできる」というコンセプトに沿ったやり方という考え方ができるわけですね。
さらに、こうしたコンセプトはこの絵画教室自体を売り出す時のキャッチコピーにもなりうるわけです。(キャッチコピーについては他の講座でお話しします)
実際、僕は「素人でも100パーセント画力が上がる絵画教室」で売り出していますし、すでに結果も残しています。
コンセプトがビジネスの成功を握っていると言っても過言ではないかもしれませんね。(それほど重要な事なのです)
っという事で
という事を覚えておきましょう。
コンセプトを作る3つのステップ。
ここからは3つのステップでコンセプトを作っていただきます。
何度も話していますが、超重要なポイントなのでここはしっかり考えてみてください。
1 誰に何を届けるのか?を考える
まずは「誰に何を届けたいのか」っということから考えていきましょう。
ブレないために「誰のためにどんな価値を提供するのか」を明確にしておく必要があります。
ここを明確にしないと相手を「世の中全体」っという曖昧なターゲット層になってしまうからです。
(実はこれやってる人本当にめちゃくちゃ多いです。)
世の中全体にわかってもらおうとすると、逆に「誰にも響かないモノ」になってしまいます。
例えば先ほど例にあげた
「小さなお子様連れでも気にせずママ友と中華が食べられるお店」
このターゲット層は「男性」ではなく、「子連れのママさん」です。
この場合、男性という広いターゲット層は失いますが、この少ないターゲット層には響き、このお店を選ぶ確率は飛躍的に上がります。
そして、僕の絵画教室ZINARTも同じです。
ターゲット層は「素人」でしたね。
「ある程度絵が描ける」っという大きなターゲット層は捨てています。
しかし、これから絵を学びたいっという人の心には「素人でも100%」というワードが「絵が全くうまくないし知識もないけど絵を学びたい」っという層にヒットしたわけですね。
そしてコンセプトを実行するために考えた
「確実に画力が上がる施策」
この通りに絵を描いてもらって結果も出しました。
そうなると、まだ参加していない人からすると
「この絵画教室では本当に素人でも画力が上がるんだ」
っという信頼信用も獲得できて、さらに利益に繋がっていくわけですね。
この考えを忘れないでください。
っという事で、ターゲットの母数が落ちたとしても、できるだけターゲット層は絞りながら、
「誰のためにどんな価値を提供するか」
っという事から考えていきましょう。
2 業界の不満を探す
「誰のためにどんな価値を提供するのか」を考える時と同時に「その業界の不満」を探しましょう。
業界の不満というとネガティブな印象をうけるかもしれませんが、これはいわば「お客さんの不満を改善できる」チャンスと捉えてください。
例えばさきほどの「小さなお子様連れでも気にせずママ友と中華が食べられるお店」を例にあげると
この不満を解消できるのが「小さなお子様連れでも気にせずママ友と中華が食べられるお店」っというわけですね。
絵画居室ZINARTを例に出すと
これは絵画教室ZINARTに参加した人はわかると思いますが、全て解決されます。他とは比べ物にならないくらい圧倒的な安さで学べます。(僕の生徒さん達も絵画教室を運営し始めましたが、僕より安い人はいません)
「もっとこうしてほしいな」「こうなればもっと良いのに」っという不満をしっかり調べてコンセプトの中に入れることができれば、差別化につながります。
3 商品ではなく価値を届ける
根本的な話になりますが、なぜ人はお金を払ってモノを購入するのかわかりますか?
ここ大事です。メモしてください。
なぜお金を払うのか?
その理由はこれに全て集約されます。
人がお金を出してモノを買う時、心の奥の隅の方でこの感情が芽生えているからお金を払うわけです。
例えば100均一で買い物をする時を想像してみてください。
全てにおいて100円以上の価値を感じますよね。
あと、これをキャッチコピーにしてしまう凄い企業もありますね。
どこの企業かわかりますか?
そう、ニトリです。
値段以上のもを販売するのは当たり前ではあるのですが、それをキャッチコピーにしてしまったのです。
人はこのように払う金額よりも大きな価値を感じるからお金を払うわけですね。
これは絵画教室でも同じです。
絵画を場合する場合も同じ。
値段以上の価値を感じて購入しているのです。
逆に言えば、値段以下の価値と判断されてしまえば絶対に購入してもらえません。
それではどうすれば値段以上の価値を感じてもらえるのか?
方法としてはまず
これはちょっと難易度が高くて時間もかかります。ブログやツイッター等で1年以上発信していないと人の価値というのは伝わりません。
なのでもう一つ簡単な方法があります。
たとえば、僕はこれまでジークレー販売や原画販売をしてきましたが、新しくミニ原画販売というものを始めました。
きっかけはYouTubeの動画発信用に小さなキャンバスに描いていたのですが、YouTubeを見てくれる人から次々と購入してもらえて「ミニ原画販売も楽しいな」っと思ったからです。
(YouTube用の原画は完売しました)
僕の場合すでに発信を5年以上続けているし、絵を描いて自由な生活ができる人も誕生させてきたので、自分自身に価値がると思っています。自分自身に価値があるからミニ原画も売れたわけですからね。
ただ、僕はそこにさらに価値を入れようと思いました。
この方法だともしも、絵自体に価値がなかったとしても、プレゼントに価値を感じてくれる人が現れますからね。
ちなみにコンセプトは
「手にとり、実感しながら実際にアートのことについて学べる絵画(学べるアート)」
僕はこのミニ原画の利益だけで毎月の利益60万円以上を安定的に稼ぐことができています。
「絵の稼ぎ方を教えます」っという言葉をネット上でうたい文句にしている人の大半は絵で稼げていません。
原画購入の純粋な利益はほぼ0と言ってもいいと思います。(たまに個展したら売れているみたいですけど)
さも、絵が売れていて、それだけで生活しているように見せてますけど、実際は教材の利益だけで稼いでいますからね。
まぁそれが悪いことではないと思いますが、ぶっちゃけその人は絵で稼ぐ方法を知らないと思います。(爆)
話がずれましたが、コンセプトを作ってからモノを販売する時は
っという意識を持っておきましょう。
ここを意識するだけで固定概念から脱却できる人もいますからね。